治療方針

当院の治療方針について。

 当院の特徴。いわゆる他と異なる点といえば『治療方針』そのものといえます。例えば腰痛を例に挙げます。多くの治療院では『腰』を中心に治療するのが当然です。当院でもその部位の治療はもちろんなのですが、実はそこ以外がとても重要なんです。腰が痛いということはそこをかばうように、背中、臀部(お尻のこと)、大腿(ふともも)、下腿(ふくらはぎ)、実はその部位にも大きな負担がかかっています。つまり痛いのは腰であっても、原因や治療点は他の部位にあることが多くあります。

 なぜこの様なことが分かるのか、それはまず第一に経験です。旧院長(那須野光則)が都内にて開業した頃ぎっくり腰の患者様にお越し頂き、まず楽な姿勢である側臥位(横向き)になって頂きました。当然腰の痛む部位については安静にする必要があり多くの手を触れることは出来ません。よってその周囲を施術し始めました。こりがとてもひどかったことを覚えています。その2日後でしょうか。とても身体が軽くなり腰の調子も戻ってきた、引き続きその周囲からお願いしたい、と。とてもよい経験になったそうです。その話を私にしてくれたことを、大変印象に残っております。

 そしてこれは私院長(那須野克則)の経験です。私は10代~20代の頃2輪のレースで世界を廻ることを夢見、日々仕事やトレーニングに励んでおりました。ある日のことです。自分は身体が丈夫なのが取り柄でインフルエンザにかかることもなく風邪薬に頼ることも滅多に無いのですが、胃が痛み食欲が減退する時期が続きました。お袋に胃薬無いかと尋ねたところ、話を耳にした当時院長の父(那須野光則)より『ちょっとそこのベッドにうつ伏せになってみろ』と。

 当時自分はこの様な施術を受けるのは初めてで、そのときには背中を良くほぐして貰いました。すると段々と胃の痛みが消え背中のこわばり感も抜け身体も軽く、息が吸い易く感じてきたことを覚えています。そしていつの間にか胃の痛みは消え食欲も戻り、元通りの元気な身体を取り戻すことが出来ました。
※実はこのときの体験が私にとって衝撃的で、この道を目指すきっかけとなった出来事です。

 上に挙げた様な例について。胃が痛い、食欲が無いという場合。通常は病院等で大きな異常がみられなければ胃薬を処方されるかと思います。痛むところを治す、決して悪いことではありません。ですが当院では、まず背中のこりの状態を診ます。労働や精神的なストレス、疲労により身体にこりが発生し非常に疲れている場合には、その症状が内臓に現れるものです。背中のこりを取り除くと驚くほどの効果が生まれ、薬に頼らずとも根本的な治療が可能になります。


 毎年ある季節になると花粉症がよく話題に上がりますが、この症状を薬によって完全に抑えてしまうのは余り良いこととはいえません。少し鼻水が出たり目の痒みががあったりするほうが、体がきちんと異物を感知することが出来るという意味で正常なのです。こうした症状に対しては薬を使わなくても家庭で工夫することによりある程度軽くすることが出来ます。それは下半身を冷やさず温かく保つことです。その他アルコールは控えめに、睡眠時間は少なくても5・6時間は摂ること。そして首や肩、背筋のこわばりや身体のこりを出来るだけつくらないことです。これらのことは身体の自律神経がはたらき易い状態にするためのものです。つまり花粉症の状態は東洋医学でいう上熱下寒(上半身が熱をもって下半身が冷えている状態)なのです。こうした状態を作らないようにすることは一番身近に出来る対処法と言えます。以上のことをしないで薬物だけで抑えてしまうと薬による2次的な副作用が避けられず、終わりの無い薬漬けの状態が続いてしまう危険性があります。まず自分で工夫して頂くことが一番大切なのです。当院では自律神経系の働きを正常化するように、日常生活による体のゆがみやこりを少しずつ改善し易いように努力していきます。

 とはいっても、からだのこりをほぐすのは容易なことではありません。まず人体そのものの知識が必要になります。各部分の筋肉のつくり(どの部位とどの部位を繋いでいるか、どんな動きに関係しているか)を知る必要があります。そしてその深部にある神経について。それは身体を動かす為の神経と、内臓に働きかける神経に分かれます。その様な知識についてが当院の特徴の第二になります。当院では国家資格を取得したスタッフによる施術になりますのでどうぞご安心ください。


 最後に、この様な経験はお有りではないでしょうか。○○式マッサージや整体と呼ばれる施術を受けている間は気持ちが良いが、身体が治った気がしない、効果が続かないという方。又国家資格も有り保険も適応し安心して通い易い治療院なのだが、何度通っても一向に良くならないという方。街中には数日もしくは数ヶ月だけの研修で業務を始めてしまうところや、金銭のみを支払い○○協会認定と名乗る様なところも少なからずあります。それらを全て否定するわけではありませんが、きちんとした医療としての施術といえるところは多くないと思われます。

 その様な思いをされている方は一度当院に来てみてください。当院は自宅兼施術所ですのでテナント料等もなく、その為比較的低い価格設定が可能となっております。御来院心よりお待ちしております